格安で手に入れたフェンダー ツインアンプ94年製。
別名 Evil Twin。邪悪なツイン。
クリーン・オーバードライブ・ディストーションの3チャンネルを擁する真空管100wアンプだ。
手に入れた時点で故障部位があったので修理することに。
- フットスイッチのジャック交換
- リバーブのピンケーブル交換。アース線追加。
こんなのは朝飯前なのだ。
問題はここからなのだよ。
- しばらく弾いているとガサガサ・ブツブツとノイズが出る。
むむっ。
・・・直そう。
そしてここから泥沼にはまることになるのだ。
まず手を付けたのが、真空管。
ハンマーチェックを敢行。
- 木の棒で真空管を軽く叩いて異音を調べる。
- 異音は無いがパワー管以外を手持ちの使用時間の少ないものと交換→これがオチなのだが後述。
結果・・・直らず。
では次だ!
シャーシを引っ張り出すことに。
まずは目視でパーツに異常が無いかチェック。
あっ!
電解コンデンサ2つが焼けていて膨らんでいる!
こいつが原因か?
- 電解コンデンサ2個を交換する。
・・・直らず・・・
こうなったら全ての電解コンデンサを交換してやる!
電解コンデンサの寿命は20年くらいだと言われているしね。
20個くらいあるけどね。
やれる。俺ならやれる。
ネットでパーツを探すが、微妙に揃わん。
日本に無い物もある。
こうなったら海外じゃ!
https://www.amprepairparts.com/
ここで全部揃うぜ!
これだけ交換しました。
そしてノイズは!
・・・直らず・・・
この時点で回路図とにらめっこしています。
ならば!チャンネル1のボリュームポッドを回すとガサガサ音がするから、これも怪しい!
分解清掃してやるぜ!
結果・・・直らず・・・
ならばボリュームポッド交換じゃ!
ネットで検索。
無い。ないぞ。
日本には1MΩのスイッチポッドは無いのか・・・
え~い海外じゃ!
https://www.amplifiedparts.com/
ここに注文だ!
こんなもの1つ日本に無いとは・・・ダメですね。
早速交換だ!
結果・・・直らず・・・
よし!次行ってみよう!
- リレーとチャンネル1のキャパシターを交換してみる。
黒いやつね。
安心の日本製だが、ノイズが出ることもあるらしい。
はい交換。
その辺にある茶色いひょうたんみたいなやつで怪しいものは全て交換。
結果・・・直らず・・・
くっ・・・
よし!次!
もう一度初心に戻って、基板上のハンダや部品、ケーブルをハンマーチェックしてみる。
アンプの電源を入れたまま木製かプラスチックの棒で叩き、ノイズが出るか確認するのだ。
リバーブドライバーの真空管辺りは音は出るが異音ではないので注意。
クリーンチャンネルV1真空管のソケットでノイズが発生!
こ、ここか!
電源オンのままV1のAX7を外してみる。
・・・無音じゃん。
つまりここが原因だ!
あ~なんて遠回りしてしまったのか・・・
よし!ソケット交換だ!
もう大丈夫だろう。
結果は・・・直らず・・・
ん?
ん~?
なんで?
そしては私はお手上げ状態に・・・
いや~今までいろんなパーツを交換したな・・・
海外通販もしたし。送料が高かったな・・・
日本では以下のショップで購入したな・・・
https://www.sengoku.co.jp/ せんごくネット
https://eleshop.jp/shop/default.aspx 共立エレショップ
もうノイズと共に生きて行こうか・・・
そう諦めかけたその時。
ピカッ!
天啓じゃ!
V1真空管を交換するのじゃ。
え?
これは既に交換済み・・・
まあ思い付きも修理の内だから交換してみるか。
手持ちの古いエレハモのAX7に交換してみる。
結果・・・直った!
オチが付きましたね。
結局一番最初に疑い交換した真空管が原因だったと。
おかげでほぼレストアになってしまった。
いずれにせよこれであと20年は安泰だぜ。
あ~疲れた。
それでは皆様、レッスンでお会いいたしましょう。