何かに失敗して落ち込んでいる時は、溜め息とともに体から力が抜け、背中は丸まり下を向きトボトボと歩いてしまいます。
おっと!それこそが理想のギタリストの脱力ではないですか!
筋肉を使うにはまず脱力しなければならないので、いついかなるときでも完全に部分脱力出来るか?
という事がこれまでの練習を活かすためのテーマとなります。
左手の場合はコードを押えて音を伸ばすときは押えたままですが、バレーコードでカッティングをする場合は
力をオン・オフしなければなりません。
またギターソロの場合は早いフレーズであっても押えるときだけオンにし、
使っていない指はオフにしておくことで次に備えることが出来ます。
右手のストロークは腕を6弦よりもかなり上で待機させ、そこから寝落ちする様に一気に脱力し
腕の重さで下へ落とします。
弦に当たる瞬間に指圧の要領で親指でピックに力を入れると加速度が付きスピードが上がります。
1弦を弾き終わったら力を急ブレーキをかけます。
アップするときはコマネチ!の要領で脱力した腕をひじを上に上げながら引き抜く動きでピックを当てます。
脱力と入力の差が無くなれば無くなるほど、スムースなコードストロークが出来るようになります。
決して腕だけ、手首だけでストロークをしないでください。
バスケのドリブルでも手首のスナップだけでは上手く出来ないですし、リズムも取れない上に手首を傷める原因となります。
これまでに伝えてきた動き、びっくり・ゴマ・すし・指圧・バスケの例えはすべて脱力する為の方法です。
しっかり脱力・しっかり入力することが出来れば今まで出来なかったことも出来る様になります。
動きがぎこちないと感じている・早弾きが出来ない・リズムに乗れないとお悩みの方は
ここで色々と例えた動きを参考に練習をしてください。
きっと3ヶ月もすれば見違えるような動きでプレイ出来ていることでしょう。
この脱力奏法には例外があります。
早いフレーズやハンマリング・プリングが連続するパワープレイの場合は、筋力が必要になりますので左手はトリルの連続、
右手はトレモロピッキングを繰り返し練習し筋肉を鍛えてください。
しかし電車で立ったまま寝落ちして崩れ落ちるように倒れて眠る人っていないですよね。
絶対に踏みとどまりますね。あれこそが筋肉反射ですよ。(酔っ払った人は除きます。)
寝落ちしようぜ!
グッドラック!