音楽とはメロディ・リズム・ハーモニーの三つの要素が組み合わさって成り立ちます。
メロディーはスケール、ハーモニーはコード、リズムは右手のピッキングです。
これまで右手の重要さを伝えてきました。
右手で正確なリズムを刻みながら弦をヒットしなければ、いかに左手が上手く動こうが音は出ませんし、
ましてや良い音楽にはなりません。
基本的な右手でのリズムの取り方は上下に動かす振り子のような動きのみです。
普通に考えれば、1・2・3・4と下・上・下・上と交互に動かしていればリズムは取れるはずです。
ではやってみましょう。1・2・3・4。
ロボットアームか!と突っ込みたくなりました。
ただ上下に動かすだけでは正確なリズムは刻めません。
何故ならリズムとは1・2・3・4の・の部分にあるからです。
「間を取る」とはそういう事です。
また小難しいことを言い出したぞ・・・
すみませんね。文章だと伝わりづらいと思いますが、もうしばらくリズム講座にお付き合いください。
きっとタメになりますよ。
ギターのコードを弾くとき、ダウンピッキングで弦を弾いた後は動きはストップしていますか?
そこから再始動してアップピッキングをしましたね?そしてまたストップ。再始動してダウン。
リズムが上手く取れない人の典型的な例がそれです。
手もしくは腕は常に動いていなければなりません。
時計の止まらない秒針の様に数字の上を正確な速度で動くように。
みなさんはバスケットボールのドリブルをしたことがありますか?
ボールを地面に叩き付けて帰ってきたボールを受けるときに手を上に引きながらやわらかくボールを受け、
また地面に叩きつける。この動作の連続ですね?
まれにドリブルが上手く出来ない人がいます。
その方はボールを叩きつける事しかしていません。
リズムが取れない人の動きも同じです。ただ弦を弾くだけなのです。
ではドリブルが上手くなるにはどうするのか?
いや、リズムを上手く取るにはどうするのか?
それは弦を弾いた後の遊びの部分でリズムを取るのです。
1と2の間も軽く手を動かして間を取るのです。
そう、地面から帰ってきたボールの勢いを殺さないように手を引きながら受け取るように。
そのためには手首に力を入れ続けてはいけません。
弦にピックが当たる瞬間のみ、少し力を入れる程度です。
常に手首の力を抜き、腕を下に振ったときには手が後から付いて来る様にします。
この手首のグラグラで間を取り弦を弾くときに勢いが付くのです。
リズムが上手く取れない方はバスケのドリブルをイメージしてください。
それでも上手くいかないときは、ヒップホップのアーティストのように
「ヘイヨー」と手を前に出して上げ上げなノリでファンキーなグルーブを感じてみましょう。
それも上手く出来ない人はキョンシーの真似をして町中を歩いてください。
何かが吹っ切れますよ。
その後どうなるか・・・私は関知しませんよ。
グッドドリブル!