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コピーとアドリブは別物。

生徒さんからの質問の中で一番と言って良いほど多い事柄は、

 

「コピーをしていればアドリブも弾けるようになるのか?」です。

 

 

答えは・・・ノー。そしてイエス。です。

 

 

ノーとは、コピーとアドリブは頭の使いどころが違う為です。

 

イエスとは、コピーをしてギターの弾き方を知らなければアドリブは弾けないからです。

 

 

まずコピーは何のためにするのか?それは・・・

 

①ギターに慣れる為。

 

②指を動くようにする為。

 

③音楽を知る為。

 

です。

 

 

ではアドリブとは何でしょうか?

 

それはずばり、思いつくよりも早く反射的にフレーズをつむぎだす事です。

 

 

コピーしたギターソロを弾く場合は、頭の中にそのフレーズが流れ、

 

その後を追うようにギターを弾き始めます。

 

アドリブ中にコピーしたフレーズを出す場合は、頭の中の引出しを探しあて、開き、

 

ゴソゴソと手を入れて引っ張り出して確認してから弾き始めることになります。

 

その間0.2秒(イメージ)。

 

 

遅い!遅すぎる!それではリズムに乗り遅れ、リスナーの心には届きません。

 

 

大体ライブで弾いているときに考え事するなんて、電話しながら自動車の運転をするようなものです。

 

下手すれば大事故に繋がります。

 

 

アドリブとは反射神経。

 

普段からアドリブを弾く練習をコピーとは別にメニューを組んで練習しなければ、

 

すぐに引出しが空っぽになって思考停止、指も停止してしまいます。

 

 

しかしながらコピーはギターに慣れる為、弾き方を学ぶためには絶対に必要です。

 

音楽を楽しむためにも是非コピーは続けてください。

 

 

アドリブの練習方法としては、

 

まずペンタを1つのポジションで弦は3本に限定しYoutubeなどのバッキングトラックに合わせて弾いて見ましょう。

 

 

初めのうちはついつい弾きすぎて何をやっているのか判らなくなります。

 

そんな時は休み(休符)を入れてみます。

 

 

次に会話するような言葉の数、抑揚、音の長さで弾いて見ましょう。

 

 

ほ~ら。だんだんとソロっぽくなってきたでしょう?

 

 

チョーキングも短く、長く、上げたまま、すぐに下ろすなど変化を付けてみましょう。

 

左手でのハンマリング、プリング、右手でのリズムも取り入れてみましょう。

 

たとえば5・7・5.俳句のように。

 

ギンザ・ハラジュク・ロッポンギ~などの言葉の数で弾くのもいいですね。

 

 

ペンタに飽きてきたらスケールやコードアルペジオ、タッピングやスイープ。

 

 

出来ることがいっぱいあります。

 

もちろんチョーキングをロングトーンで音が減衰していく刹那を楽しむ、なんてのもありですね。

 

 

コピーの良い所は有名なギタリストのソロならタブ譜がいくらでもあるので、

 

耳コピしなくてもすぐにチャレンジできるところです。

 

 

欠点は有名なギターソロはその曲に合うように作曲されているので、

 

アドリブには活かし切れないところです。

 

 

「ホテル・カリフォルニア」のギターソロの冒頭なんて、

 

アドリブでやったもんなら聴衆の口角を上げてしまうことうけあいです。

 

 

ライブの後の見送りの挨拶で握手などしながら「ホテカル。笑」とありがたいお言葉をいただけます。

 

 

とはいえコピーは楽しいものです。

 

 

ただ、アドリブ派の貴方には違う練習が必要だと言うことだけ申し上げておきましょう。