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音楽理論について語ろうか。

音楽理論と聞くと、皆一応にムズカシイだとか面倒だとか言いながら嫌そうな顔をします。

 

なんで?

 

確かに理論を知らなくても音楽は楽しめます。

 

しかし皆さんが楽しんでいるその音楽も理論で出来ているのです。

 

厳密にはまず音楽があり、その証明として理論があります。

 

 

何気なく弾いているその音楽の中には必ずドレミ・・・皆さんにもおなじみの音階が入っています。

 

ですから決して音楽理論とは無縁ではないのです。

 

 

「俺はフリーダムだ!」

 

「好きなように弾くのだ!」

 

と言う方はこの先は見なくても結構です。

 

どうぞ自分の才能だけで音楽を続けてください。

 

上手くいくことを願っています。

 

 

それでは続けます。

 

長くなりますので、お茶でも入れてからご覧ください。

 

 

 

一般的な音楽理論とギターで使う音楽理論とでは、その運用方法や覚え方が違ってきます。

 

音符だけで覚えるよりもギターを利用して形やフレット間のインターバルで覚えてしまえば

 

かなりの楽が出来ますので、ぜひギター片手に見て頂きたいと思います。

 

 

①音名を数字に置き換える

 

ドレミファソラシド・・・ⅠⅡⅢⅣⅤⅥⅦ

 

 

②ローマ数字間のインターバルを覚える

 

メジャースケール・・・Ⅰ全Ⅱ全Ⅲ半Ⅳ全Ⅴ全Ⅵ全Ⅶ半Ⅰ(全…全音2フレット間 半…半音1フレット間)

 

マイナースケール・・・Ⅰ全Ⅱ半Ⅲ全Ⅳ全Ⅴ半Ⅵ全Ⅶ全Ⅰ

 

メジャースケールのⅥから始めるとマイナースケールの間隔になるので、これが覚えるコツです。

 

これを平行調と言います。

 

 

③ダイアトニックコードを覚える

 

メジャー・・・Ⅰ Ⅱm Ⅲm Ⅳ Ⅴ Ⅵm Ⅶm♭5

 

マイナー・・・Ⅰm Ⅱm♭5 Ⅲ Ⅳm Ⅴm Ⅵ Ⅶ

 

マイナーに関してはⅤmはⅤにする事も出来る。

 

 

④バレーコードで弾く

 

ダイアトニックコードを順番にバレーコードで弾いてください。

 

6弦ルートと5弦ルートを使い分けてください。

 

 

⑤それぞれを1・3・5で弾く

 

Cコードの1・3・5すなわちド・ミ・ソを65432弦にルートを求めて弾く。

 

これをダイアトニックコードの7つ全てで弾く。

 

 

⑥ダイアトニックコードのⅠ・Ⅳ・Ⅴを弾く

 

キーCであればC・F・Gをバレーコードで弾き、その位置関係でⅠ・Ⅳ・Ⅴの場所を覚える。

 

 

⑦ダイアトニックコードをコンパクトにする

 

ダイアトニックコード7つを3~4フレットの間で全部弾ける様にする。

 

これには基本コードフォームC D E G Aの5個を知っておかねばならない。

 

 

⑧コードの音を数字で覚える

 

例えば6弦Ⅰフレットをルートとして押さえるFコードは6弦から、

 

151351です。

 

その中135がトライアド、3和音です。

 

 

⑨7thコードを覚える

 

メジャーセブン・マイナーセブン・ドミナントセブンをバレーコードから覚える。

 

ついでに数字でも覚えましょう。

 

M7・m7・7thと言った感じで。

 

 

⑩テンションコードを弾いてみる

 

バレーコードでセブンスコードが弾け、数字に置き換えることが出来ていれば

 

テンションコードに変形する事できる様になります。

 

テンションとは9・11・13つまりⅡ・4・6と同じ音です。

 

7thコードは4和音。5和音以上がテンションコードと言われます。

 

 

 

コードとはハーモニーです。

 

弾き語りのときにコードをかき鳴らしますよね?

 

それは歌のメロディーに対するハモリにもなっているのです。

 

Cコードを弾いて歌い始めるとき、必ずそのコードの中の音から始まっています。

 

ド・ミ・ソの中のどれか。

 

知っていて損は無いですよ。音程が良くなっていきますからね。

 

 

 

 

どうですか?

 

単音しか出ない楽器、管楽器の人などは皆さん以上のことを知っています。

 

コードを同時に吹けないのに、です。

 

何故なら単音しか吹けないからこそ必要な事なのです。

 

Cコードが鳴っているとき、「私はド・ミ・ソのどれを吹きますか?」

 

って聞けるじゃないですか。

 

ギタリストだけがぜんぜん知らないのですよ!

 

頑張って!

 

 

 

⑪音階・スケールを覚える

 

音階はすでにダイアトニックコードで弾いています。

 

覚える形が違うだけです。

 

音名で覚えるのではなく、数字とフレットの間隔で覚えるのです。

 

5個の基本コードの場所でメジャースケールを覚えます。

 

ちなみにマイナーの基本コードは3個です。

 

 

⑫モードで覚える

 

⑪で弾いたメジャースケールを、7つの音それぞれをルートにして弾いていきます。

 

キーCで、5弦3フレットをバレーしてCコードを弾きます。

 

その場所で5弦3フレットのCすなわち1番目の音から弾き始めます。

 

次に5弦5フレットのDすなわち2番目の音から、Dmのバレーコードの上をなぞるよう

 

Cメジャースケールを弾きます。DからDに、です。

 

このスケールはDドリアンモードと言われます。

 

それぞれ7つのコード上で7つの音をルートとして弾きます。

 

それが7つのモードになります。

 

 

⑬モードの名前を覚える

 

1アイオニアン Cに対応

2ドリアン   Dm

3フリジアン  Em

4リディアン  F

5ミクソリディアン G7

6エオリアン  Am

7ロクリアン  Bm♭5

 

モードはジャズで主に使われ、モード奏法と言います。

 

キーがCで、Cコードが流れていてもCリディアン(4番目を半音上げる)を使うことがあります。

 

これがモード奏法で、普通のポップスではあまり使われません。

 

 

⑭コード進行を数字で覚える

 

例えば、キーCで最も代表的なコード進行はC Am Dm G。

 

数字に置き換えると Ⅰ Ⅵm Ⅱm Ⅴ

 

これをバレーコードで弾き、フレットの間隔で覚えてしまいます。

 

これでキーチェインジしても大丈夫!

 

 

⑮ペンタトニックを完璧に覚える

 

ギターソロを弾く上でもっとも大事な事は、コードの基本形5つを覚えている事です。

 

例えば、先ほどのⅠ Ⅵm Ⅱm Ⅴそれぞれを5つの基本形で弾けなければなりません。

 

そしてコード進行の上でそれぞれのコードのあった音を入れながら、キーのスケールを弾いていきます。

 

コードの形を知っていれば苦も無くできるはずです。

 

さて、ここで登場してもらいましょう。

 

「俺には関係ないぜ!」君です。

 

そんなあなたはペンタトニックを弾きまくってください。

 

ペンタトニックも5つのコードの基本形の上に存在しています。

 

最低でもそれぐらいは覚えましょう。

 

ただし!

 

 

カッコいいかどうかは知りません。

 

あなたのセンス次第です。

 

そしてそれが理論を知らないあなたの限界です。

 

 

⑯ハーモニックマイナーを覚える

 

クラシカルでメロディアスな音楽に多用されている、ハーモニックマイナー。

 

どこで使うのかと聞かれればこう答えます。

 

③に書きました。マイナーダイアトニックコードのⅤmはⅤになる事があると。

 

まさにこのⅤの時に使うのです。

 

マイナースケールの7番目を半音上げたものがハーモニックマイナー。

 

Ⅴのコードトーンが入っているので打って付けです。

 

ジャズの場合は普通にマイナーコードに使われ、ジャズマイナーとも呼ばれています。

 

 

⑰デイミニッシュスケールを覚える。

 

8音スケール・シンメトリックスケールとも言われます。

 

1音半音1音半音・・・と音階がつながり、なんとも言えない独特なハーモニーを生み出します。

 

ドミナントコードにも使えます。

 

ハードロックには必須!

 

ジャズでは当たり前!

 

 

⑱オルタードの意味を知ろう

 

音をシャープ・フラットさせる事をオルタードといいます。

 

オルタードコードに合わせるのがオルタードスケール。

 

ドミナントコードにも合わす事があります。

 

1・♭2・♭3・3・♭5・♯5・♭7

 

 

 

 

どんどん難しくなっていきましたが、まだまだ書き足りません。

 

 

一番大事なことはギターでコード理論を覚える事です。

 

音符など読めなくてもいい。

 

 

数字と形で覚えてください。

 

 

そして不必要だと思うものは捨ててください。

 

 

必要と思ったものは徹底的に覚えましょう。

 

ドレミに始まりドミソに終わる・・・

 

 

 

そういうことです。

 

 

 

音楽の事は大抵知っているので、聞いてください。

 

 

 

音大並みの知識を与えますよ。

 

 

ホンマ。