言葉に重みがあるように、音にも重み。すなわち圧倒的存在があります。
いたずらに早口で自分の意見だけを言う人の言葉は、
重みが分散され、威圧的ではあってもその1つ1つの存在は軽いものです。
反対に言葉少なく、他人の意見を聞き口を開く人の言葉は一言でも心に響きます。
メール・SNSの言葉が簡単に人を傷つけてしまうのも、その言葉が文面では軽く見え、
意味を深く探ろうと心を磨り減らすからです。
ギターの音も言葉と同じです。
もう解りましたか?
心に響く音を言葉のように選びながら慎重に、しかも大胆に放つのです。
上辺だけのテクニックで音を機関銃のように羅列しても、それはただのエンターテナー。
すべての音に意味を持たせれば、それはアルチザン。
たった1音でも心をこめて弾けば、おのずと人の心を打つものです。
あ、この話はあくまで表現者を目指す人に向けての話です。
家で楽しんで弾く分には私も気にせず弾きまくってますので。
音の重さがたとえ100分の1グラムでも、心を込めて弾きましょう。
私もそこを目指してがんばります。
それではレッスンでお会いいたしましょう。